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塩ビと添加物

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おとぎ話

環境上、健康上そして職業上のインパクトは、塩素、 EDC、 VCM、 PVCおよびその添加剤を生産することで発生する、分解しにくい環境汚染が原因である。

グリーンピース オ−ストラリアのホ−ムペ−ジ“塩ビ、環境への毒物(http://www.greenpeace.org.au/Toxics/35.54.html)”より

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詳細な情報

環境と健康に及ぼす塩ビと添加物のインパクト

健康と環境に及ぼす塩素と塩ビのインパクトは、ライフサイクル・アナリシスで比較することが出来る。その結果は、私たちの種々の応用例における、塩ビとその代替品のライフサイクルアナリシス比較というペ−ジに見ることが出来る。軟質塩ビの主な添加物であるフタレ−ト類については、私たちの塩素とホルモン変異というペ−ジで言及しているが、しかし本ペ−ジでは、徹底した反論を展開する。塩ビの安定剤として使われる重金属類について、別の大きな項目としてここに記載する。

このペ−ジの構成

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塩ビの安定剤として使われる鉛

塩ビ製水道管中で安定化剤として使われている鉛を心配して、北欧(北欧とは、ノルウェ−・スウェ−デン・デンマ−ク・フィンランドを指す)パイプ連盟は鉛の他の用途と比較して、健康と環境に及ぼすインパクトに関し科学的議論を行うための報告書を作成した。この報告でみなさんは、他の用途での鉛と比較して、塩ビに含まれる鉛が問題されすぎていることが分かるでしょう。


飲料水に滲出する鉛

飲料水と配管材料が、塩ビから水への鉛の滲出について検査された。表面の鉛が水に抽出される可能性のある、最初の五日間を除いて、鉛の滲出は認められなかったし、蛇口での水に含まれる鉛の量は、源水となった自然水に含まれる量と変わらなかった。最初数日間、滲出テストを行った後、十分に洗浄し消毒した後再びテストを行った。

 塩ビ管の表面は、食料と接触する陶磁器類の検査に使われるのと同じ方法で検査された。最初の検査では、0.13および0.20 mg/dm2という結果が得られた。二回目の検査では、それより少ない0.01mg/dm2の値を得た。これより、プラスチックの内部からは鉛が滲出してはいないといえる。 一番厳しいEUの許容限度は、0.80mg/dm2である。


スウェ−デンで使われている鉛の量

1992年のスウェ−デンにおける鉛の消費量:

スウェ−デンにおける鉛の消費量
用途: 消費量(トン/年)
電池, バッテリー: 22,000
鉛被覆電線: 3,000
クリスタルガラス: 1,300
エレクトロニクス: 1,300
弾薬: 1,200
おもり: 1,000
合金: 900
漁業用おもりと漁網: 600
煙突用合板: 500
プラスチック添加物(塩ビパイプを除く): 400
有鉛ガソリン: 340
塩ビパイプ: 225
他の用途: 150
防錆用ペンキ: 90

大変興味深いのは、もし塩ビ中の鉛が問題ならば、ただ単にガラス細工の芸術品を楽しんでいるだけで、なんら環境に恩恵をもたらさない、クリスタル・ガラスへの鉛の使用がなぜ許されるのだろうか?大変興味があることだが。


スウェ−デンにおける鉛の放出量

1年間に環境に放出される鉛の量は、以下のように計算されている:

スウェ−デンにおける鉛の放出量
製品 放出量(トン/年)
蓄電池: 3,000
弾薬: 1,200
漁業用おもりと漁網: 600
有鉛ガソリン: 340
防錆用ペンキ: 90
塩ビパイプ: 0.08

焼却されたとき、塩ビの安定剤として使用された金属の量は、排煙から水洗除去されなければならない重金属の総量を、ほとんど増加させないだろう。

硬質塩ビ自体が破損した場合でも、土壌あるいは埋め立て処理場中の塩ビパイプからの滲出は、認められなかった。もし、10万年位で、塩ビはとにかく分解すると仮定しても、鉛が滲出する危険性はほとんど無視できる:
自然のままの土壌中の鉛含有量:20−50mg/kg
最大許容量は、国によって違うが:200−1000mg/kg

110mm(4.3インチ)径の塩ビパイプ1mに含まれる鉛が近辺の土壌に滲み出た場合、土壌に含まれる鉛のバックグランド値を次の濃度だけ増大させる:
もし、表面層だけが破損しパイプから0.5mの範囲に滲出したとすると、0.4mg/kg
もし、含まれる鉛全部が付近の1m3の土壌に滲出したとすると、7mg/kg

金属の滲出スピ−ドは、通常、600年以上で1.5m以下である。砂岩の場合は例外で690年で4.5mである。

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軟質塩ビの可塑剤として使われるフタレ−ト類

フタレ−ト類と毒性

グリーンピースが始めた子供用玩具からの“毒性”化学物質の滲出に関するデマに対抗するために、ここでは、フタレ−ト類の毒物学上の背景について述べる。

いくつかの市販フタレ−ト類の急性毒性は非常に低く、最大許容摂取量(MTD)に到達するまでには動物に膨大な量与えなければならない。成人の場合この最大許容摂取量(MTD)は500g/日に相当する。フタレ−ト類で最もよく使われるDEHP(ジエチルヘキシルフタレ−ト)は、無毒で刺激性がないものとして取り扱われている。このDEHPは、米食品医薬品局(FDA)とEUの食料品に関する科学委員会によって、食品包装材への使用が認可されている。DEHPで可塑化された塩ビは、血液と血しょう輸血用品への使用が欧州薬局方で承認されている、ただひとつの柔軟性材料である。


フタレ−ト類とガン

もちろん、もし、最大許容摂取量と同じ位の量を動物に与え続けたら、製品の毒性ではなく、摂取量によって引き起こされる影響が分かるでしょう。Bruce N.Ames(訳注;発ガン物質の検出に使われるエ−ムズ法の開発者として高名)の“げっ歯動物の発ガン性物質が多すぎる”という論文を見て欲しい。
DEHPの場合、フタレ−ト類、油脂類や別の物質をげっ歯動物類に高レベルで一生涯摂取させると、“ペルオキシソ−ム増殖”が起こり、肝臓腫瘍の形成につながる。しかし、それと同じ結果は、霊長類の動物(キヌザルとサル)では、絶対に見られなかった。この動物の種による違いが、DEHPは発ガン性物質あるいは刺激性物質と分類することも表示することも行うべきではない、と明言した1990年7月25日の欧州委員会の決定に反映されている。
最近の広範囲な再調査とIARC(International Agency for Research on Cancer:国際ガン研究機構)の総意による報告書では、げっ歯動物類のペルオキシソ−ム増殖によって引き起こされる影響は、人間に関しては無視してよいと結論づけている。


フタレ−ト類とホルモン類

たったふたつのフタレ−ト類、ジブチルフタレ−ト(DBP,自然界でもセロリやセリの中に見つけることができるではないか!)と主に印刷インクとして使われるブチルベンジルフタレ−ト(BBP)は、in vitro法で何例か大変弱い(ナチュラル女性ホルモンのエストラジオ−ルの百万分の1の)エストロゲン効果が認められたが、他のいくつもの例ではその効果は認められなかった[21][22][23][24]DEHPDINP(ジイソノニルフタレ−ト)やDIDP(ジイソデシルフタレ−ト)のようなよく用いられるフタレ−ト類については、既に検査が行われ、陰性の結果が出ている[21]

エストロゲン効果を見出そうとして特に企画された最も最近の研究では、DBPからDIDPにわたる全てのフタレ−ト類にはそのような効果は認められなかった、と報告されている[22]

補足すると、ラットを子宮内でDINP[25]DIDP[26]に暴露させても、また多世代にわたって胎児期・授乳期・思春期・成人期のあいだ暴露させても、睾丸の大きさ、精子の数、形態あるいは運動能力に影響が無かっただけではなく、生殖機能に係わる繁殖性にも、何も影響は認められなかった。


低摂取量で生殖機能に係わる影響があるとの報告には再現性がない

いくつかの ( DEHPのような) フタレ−ト類は、確かに極端に多量に摂取すると生殖機能に係わる影響がある。最も敏感な種であるラット類の、いかなる悪影響も見受けられない摂取量(無毒性量レベル)よりも、これらの摂取量ははるかに多量である。ヒトに許容されている最大摂取量は、ラット類の無毒性量の100分の1にも低く設定されている。
BBPというフタレ−トについて、子どもが食品から摂取する10から100倍の量で、生殖機能に係わる影響を認めたという研究報告がある。この研究は、Edinburghの医療研究審議会の生物学部門に所属するR.Sharpe博士らによってなされたのであるが、他のふたつの研究室で注意深く追試されたが、再現出来なかった。その報告は、撤回されるであろうと公表 [34]されたが、R.Sharpe博士のみの名前で、再現性が無かったと発表[36]された。得られた結果の違いを関係者の誰も説明出来なかった以上、BBPが結果の違いの原因であるはずが無く、低摂取量で悪影響を及ぼさないことは明白である。
また、Sharpe博士の研究が、英国でベビ−フ−ド中に見付かったフタレ−ト類の量について恐怖を引き起こした時の彼のコメントを、私の研究がどのようにしてミルク騒動の引き金になったかというペ−ジ( http://www.greenpeace.org.uk/science/hdc/hojun05.html)で見て欲しい。

再現性が認められなかった原因として考えられる理由には、ビスフェノ−ルAが最初の実験で使ったフタレ−ト類に抗酸素剤として用いられており、再現実験のフタレート類には入ってなかったためか、研究室によりラットのエサが違っていたためであろう。たとえば大豆には、ゲニステインのような強いエストロゲン作用を持つイソフラボン類が、含まれていることが知られている。

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代替品

全ての代替品は、具体的な用途に必要とされる性質をだすためたいてい添加物を使っており、塩ビだけが攻撃される謂われはない。抗酸化剤、殺虫剤、殺菌剤、安定剤、染料、可塑剤などは、紙、(塩ビ以外の)プラスチック、ペンキなどにも使われている。
添加物が、環境上あるいは健康上許容できないインパクトを与えない限り、それらは問題とはならない。もし、確かに添加物が問題なら、それらは段階的に除去されるか、別の物質に置き換えられるべきである。


結論

塩ビ中の(重)金属安定剤を禁止する理由は何もない。環境上と健康上のインパクトは無視出来る。もし塩ビ中の鉛のインパクトを、たくさんの他の鉛の用途のインパクトと比較したならば、他の用途にこそ本当に問題があることがおわかりになるでしょう。これと同じように、軟質塩ビにフタレ−ト類を使っても実際の危険などありません。

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このペ−ジは、クロロフィルのレベル2にあります。

 創 設:1996年6月2日
最新更新:1999年3月7日

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