
全カナダの地方自治体は、緊急の調査を要請されている
1998年11月27日−トロント発−
グリーンピースとトロント環境連合及び市会議員でトロント市の環境対策委員会議長であるJack Layton氏は、トロント地区のゴミ埋め立て地区の風下で大気中に見つかった有毒物質は、塩ビ(PVC)の投棄による可能性大だとしている。環境保護団体とLayton氏は、カナダ中の地方自治体に緊急調査を要請し、またGlobe
and Mail紙が入手した環境省の報告書に述べられている、憂慮すべきレベルにある発ガン性物質塩ビモノマ−について、措置を講じるよう要請している。
これまでの調査により、塩ビが都市ゴミ中の塩素量の1/2から2/3を占めていることが明らかになっており、ゴミ埋め立て処理地から排出される広範囲の含塩素ガス類の、最もありそうな原因となっている。塩ビモノマ−は塩ビポリマ−の基本的な構成単位であり、塩ビポリマーから発生するものと思われる。毒性物質及び疾病登録に関わる米国当局によれば、塩ビモノマ−はヒトに肝臓ガンを引き起こす既知の発ガン性物質のひとつである。塩ビモノマ−は、動物でも多種類のガンを引き起こす。
ニュ−ヨ−ク州保健局の最近の研究で、ガスが発生する都市ゴミ埋め立て処理地の近くに住んでいる女性は、膀胱ガンもしくは白血病を発症する確率が4倍高くなっていると報告されている。1995年にモントリオール市のMiron Quarryゴミ埋め立て処理地の近くに住んでいる家族について行われた研究でも、ゴミ埋め立て処理地から発生するガスにひどく汚染された家族の間では、高い確率で数種類のガンが発生し、未熟児が生まれる恐れが20%も高くなることが判った。
"これらは、極めて懸念すべき事態であり、私は、カナダ地方自治体連合会が塩ビを制限するよう強く要請するつもりである。"とLayton氏は言った。連合会の環境委員会は、来週Quebec州のLavalで開催される予定である。
"トロントからのこのニュ−スは、カナダの市・町・村長たちに対する、塩素や塩素を基礎とする材料を埋め立て処理地から除外せよとの、緊急の呼びかけである。"とトロント環境同盟の常務理事であるLois Corbett氏は発言した。
塩ビ廃棄物は、環境問題で悪名高いものである。カナダの環境庁が、極めて有毒なダイオキシンの大気中への最大の放出源としてリストアップした焼却炉においては、塩ビが主要な塩素供給源であり、塩ビが無ければダイオキシンは発生しない。そして、塩ビ1キログラムが燃えると、1から2キログラムの有害な廃棄物が二次的に発生する。1997年にHamiltonのPlastimetプラスチックリサイクリング・プラントで塩ビの火災が発生した際、その場所は、極めて高濃度のダイオキシンで汚染された。米国のある研究では、1990年から1996年にはリサイクルされた樹脂の200倍以上の新規塩ビ樹脂が生産されたことが示めされている。この割合は、汎用樹脂の再利用率として最も悪いものである。
塩ビ樹脂の生産はまた極めて毒性の高い前駆体の生産を伴うものであり、また有害な排ガスと廃棄物を産み出す。そして塩ビは、実用のためにフタル酸エステル類や鉛やカドミウムといった有害な添加物を必要とするので、塩ビ製品を使うことは、ヒトの健康にリスクをもたらすことである。このため、カナダ保健局は最近、赤ん坊用の軟質塩ビ製おしゃぶりやガラガラを親たちに捨てるよう勧告したのである。
"ゴミ埋め立て処理地でのこれらの有毒な排ガスは、塩ビ廃棄物の処理方法が、焼却であろうと、リサイクルであろうと、埋め立て処理であろうと、容認出来る方法がひとつもないことを示している。"とグリーンピースの毒物専門家であるMathew Bramley博士は語った。"私たちは、ミニ・ブラインド類、有害な子ども向け製品類の他に、いまやゴミ埋め立て処理地での排ガスというやっかいな問題を抱え込んだ。国家的規模で塩ビを削減する行動を取るのに、あとどれほどスキャンダルが必要なのだろうか?"
グリーンピースのインタ−ネット・ホ−ム・ペ−ジのアドレスは、 http://www.greenpeace.orgである。
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私たちは、グリーンピースや他の環境保護団体から出された一般の情報、また特に塩素及び塩ビ製品に関する情報が、全くの偽りや半ば偽りであると繰り返し述べてきた。私たちの意見は、私たちが塩ビ業界の従業員であるという背景に影響されていると言われるであろうが、私たちの知識・能力を尽くし、また出来る限り客観的に意見を述べてきたつもりである。私たちは、自分たちの健康に悪いところで働いて物笑いの種になるつもりはないし、健康や環境にとって危険な製品を擁護して自分たちの子どもを傷つけるつもりもない。
私たちは、グリーンピースから出されたメッセ−ジに対しとりわけ激しく反発してきた。それは他の本物の環境保護主義者とは正反対に、彼らのメッセ−ジが嘘か本当かにかかわらず、また環境や健康に対して良かろうが悪かろうが関係なく、その標的に対し明らかに損害を与えようと意図しているからである。
彼らが軟質塩ビ製玩具について述べていることの他に、彼らが自分たちの標的を傷つけるため情報をどう扱っているか、この例で明らかになっている。:
塩ビモノマ−(VCM)は、他の多くのガスや蒸気類(メタン、二酸化硫黄、ベンゼン等)と同様にゴミ埋め立て処理地から発生しているが、すぐさま彼らは、ゴミ捨て場の塩素系廃棄物の50%以上が塩ビだという理由で、塩ビが犯人だと決めつけている。
これは、Brent Spar(北海で起こった海面汚染)事件以来、彼らが犯した最もばかげた間違いである。Brent Spar事件では、彼らが間違った場所でサンプリングをして導いた結論であると認めざるを得なかった。いま再び、彼らは完全な間違いを犯している。塩ビが埋め立て処理されただけで塩ビモノマ−(VCM)に分解して戻るなど全く考えられない。塩ビは、ほとんど分解されないのである
[1]. 分解されるどころか、塩ビは埋め立て処理地で浸出水や排ガスを捕集し、地下と表層の土を守るために使われている
[2]. 塩ビは、数百年も分解されないのである。
随分昔から、埋め立て処理地に合法的にまた非合法的に捨てられた [3], 塩素系溶媒(パ−クロルエチレン・トリクロルエチレン)が、バクテリアによって塩ビモノマ−(VCM)に分解されることが知られている [4], [5].。廃棄物に関わっている全ての科学活動機関はこの事を熟知している。もしグリーンピースの"科学者たち"が、わずかでも調査したならば、彼らもそのことが判ったはずである。しかし、彼らは余りに軽率に新聞の見出し記事にしてしまった。
もし埋め立て処理地についての彼らのメッセ−ジを御覧になれば、今回の主張がゴミ焼却炉中の塩ビが(塩素源の"半分"であり)"ダイオキシンの前駆体"であるという以前の彼らのメッセ−ジの、焼き直しに近いことが判るでしょう。以前の主張は今回と同じ位ひどい間違いであったが [6],、それが間違いだと証明するためにたくさんの時間と、多くの調査と、そしてまた多額の資金が費やされねばならなかった [7].。それでも、未だに多勢の人がこの主張を真実だと信じ、その理由で塩ビ禁止を望んでいる。
もしグリーンピースが、ゴミ埋め立て処理地の塩ビから塩ビモノマ−が発生するという主張が間違いであったと、今回の主張を取り上げた同じメディアに対し公開の席で認めるならば、まだ彼らには信頼を取り戻すチャンスがある。もし彼らが早急にそうしなければ、今後私たちはグリーンピースの"サイエンス(science)"はナンセンス(nons(ci)ence)であると結論するしかない。
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背 景:
[1]カナダ国立研究機関のグル−プ・リ−ダ−、Michael Day博士によれば、既に1987年に、カリフォルニア州で行われた研究により、塩ビモノマ−はゴミ埋め立て処理地に捨てられた数種の一般溶剤から発生したものであり、塩ビから発生したものではないと結論付けられている。
グリーンピースは次のような情報を求めている人を手助け出来るかも知れない。この人はまだ回答を得ていないようですから。
インタ−ネットの recycle
list:より
"(塩ビモノマ−ではなく)塩ビポリマ−を消化したり、分解したり出来るバクテリアか他の微生物についてどこで情報を得られるか、教えて下さい。私たちの文献やインタ−ネットを使った調査では、上手くいきませんでした。よろしくお願いします。"
Remi BLANCON
Institut Conception, Mecanique et Environnement - 1998年4月3日 金曜日
[2] 最近ワ−ルドカップの決勝戦が行われたフランスの競技場Stade de Franceは、芳香族多環炭化水素類(PAH's)を含む有害廃棄物の埋め立て処理地に建設された。埋め立てたゴミから出る排ガスを捕集するため塩ビパイプが使われ、また塩ビシ−トが競技場を含む上層部を保護するために使われた。
[3]昔は、廃油類や全ての溶剤類を含めて、何でもかんでもゴミ埋め立て処理地に廃棄されていた。これら有機物類は、バクテリアにより、塩ビモノマ−、ベンゼン、エチレン、炭酸ガス、硫化水素、メタンまた別の物質に一部分解されており、捕集され焼却されなければゴミ埋め立て処理地から発生する排ガス中に認められる。
ゴミ埋め立て処理地への溶剤廃棄は、現在では禁止されている。しかし他人が何をゴミ袋に入れて捨てているのか、誰も知らないでしょう。
[4]他にもいろいろあるが、とりわけ http://www.regenesis.com/Tb2223.htm:
というアドレスのインタ−ネット・ホ−ムペ−ジから得られた情報。
塩ビモノマ−(VC)は、パ−クロルエチレン(PCE)、トリクロルエチレン(TCE)やジクロルエチレン(DCE)のような、高次塩素化脂肪族炭化水素類(CAHs)と通常併存しており、よく見られる発ガン性の強い地下水の汚染物質である。嫌気性条件下では、パ−クロルエチレン(PCE)やトリクロルエチレン(TCE)から塩ビモノマ−(VC)への生成速度が、分解速度より速いため、塩ビモノマ−(VC)が蓄積される。
[5]塩化脂肪族類を、塩ビモノマ−(VCM)ではなく、エチレンに分解するバクテリアの新しい菌株が発見された。現在、この菌はオランダでジクロロエチレン(DCE)に汚染された地下水の現地汚染除去実験に使用されている。
次の、インタ−ネット・ホ−ムペ−ジを参照して欲しい。 http://outcast.gene.com/ae/WN/SUA10/biorem1-697.html
これらに興味を持たれる方には、1999年4月19日から22日にかけてカリフォルニア州サンディエゴで開かれる"現地で行うバイオリメディエ−ション(訳注:遺伝子組み替え微生物を用い、廃棄物汚染地区の毒性化学薬品を処理・除去する方法)"の第5回国際シンポジウムに注目して欲しい。溶剤から爆薬、金属、多環芳香族炭化水素類(PAH's)やポリ塩化ビフェニル類(PCB's)/ダイオキシンに至る、全てのものの分解処理について討論されるだろう。
[6] 1987年にカナダとマサチューセッツ州のPittsfieldsで行われた実験について記載した、 RACHEL's Hazardous Waste News #45, を見て欲しい。フライアッシュ中の金属とダイオキシンの関係を発見しているが、廃棄物中の塩ビとダイオキシンに関係が無いことを見いだしている。
[7] 焼却炉への塩素投入量とダイオキシン排出量に関する米国機械工学会の研究報告書概要というホ−ムペ−ジを参照して欲しい。
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創 設:1998年12月13日
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ナイキ社よ、社会的差別を行うだけでなく、製品の差別をしようと言うのか?
これが、グリーンピースがどのように発見された事実を歪曲しているかを示す明らかな例なので、たぶんみなさんは、なぜ私たちが激しく彼らに反発しているのか判るでしょう。