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『長者ヶ浜潮騒はます公園前駅』 | ||||
この駅は、平成2年11月28日に開業をしました。当時、はまなす公園長の清宮さんにお話を伺いました。話は、平成2年4月28日開園した「はまなす公園」のお話から始まります。この土地は旧大野村有地など併せて九町歩の広い土地に黒松などの大木がたくさんあったということです。ところが、松くい虫の被害でこの黒松を伐採することになりましたが、シイやカシの大木があるのを見て公園にという生井沢村長の一声で決まったそうです。子どもからお年寄りまでの学習文化の拠点にし、豊かな人間性を養う「いこいの広場」としてはまなす公園が造られ、続いてふれあいセンター(現:はまなすまちづくりセンター)が建てられました。そして、角折地区に『長者ヶ浜潮騒はます公園前駅』ができたのです。では、どうしてこのような長い名前の駅ができたのでしょう。当時、大野村役場企画課長の内田さんは、当時を振り返って「子どもたちに夢をあたえるような駅名にしたい。」ということで、村長がこの駅名を付けたそうです。村長は日本一が大好きで、はまなす公園内にローラー滑り台を日本一の長さで造りましたが、残念なことに山梨県丹波山村のローラー滑り台に抜かれてしまいました。そこで、このままでは・・・と滑り台を海岸のはまなすの精まで伸ばし更に日本一へと記録更新を目指していたのですが、バブル崩壊で夢と消え、建設予定であった長者ヶ浜海水浴場も夢のまま消えてしまいました。 駅名の由来は、角折海岸が文太長者ゆかりの海岸であることから『長者ヶ浜潮騒』を、そして自生南限地である『はまなす』から『長者ヶ浜潮騒はます公園前駅』と命名したそうです。大野村にはすでに3駅があったため、駅誕生は難航したそうです。そこで、生井沢村長は関係機関に何度も足を運び、ねばりにねばってこの駅の設置にこぎ着けたと言うことです。しかし、駅開業の6ヶ月後に、九州南阿蘇鉄道『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』に日本一長い駅名の記録更新をされてしまいました。『長者ヶ浜潮騒はます公園前駅』には、こんな素敵なお話があったのです。 |
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※追加情報: しかし、美術館が2007年3月31日限りで閉館したことから、美術館完成時に併設されてできた松江イングリッシュガーデンに合わせて、同年5月21日から現在の駅名に改称された。 これに伴い、日本一長い駅名は再び南阿蘇鉄道の『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』に戻ることとなった。 日本一長い駅名は、ひらがな表記では『長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅』、『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』の22文字となります。 正式表記で中黒を含めて17文字になる舞浜リゾ-トラインの『リゾートゲートウェイ・ステーション駅』、『東京ディズニーランド・ステーション駅』 が日本一長い駅名です。 (2009年1月現在) |
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